多汗症と日本人

昔の日本と違って、肉を食べる機会が増えている日本人は、昔より体臭がきつくなっています。
清潔志向から、においを気にする人も増えてきています。
そのため、多汗症による体臭もずいぶん気にされるようになりました。

ボトックス注射による多汗症の治療

多汗症は交感神経切除による形成手術や、ボトックス注射などで治療することができます。
今回はボトックスについて説明します。
多汗症のボトックス治療は主に脇の下やてのひらに用います。
多汗症の原因であるエクリン汗腺からの発汗を抑えるため、ボトックス治療でエクリン汗腺が働き過ぎないようにします。
エクリン汗腺は熱い場合や体を動かしたとき、体内の熱を発散させるために、成分がほとんど水分の液体を発汗させます。
水分を出し過ぎないように制御するわけです。
もうひとつの汗を出す部位アポクリン汗腺は、毛穴とつながっており、脂肪、鉄分、そしてアンモニアといった老廃物を体外に出す働きがあります。
ボトックス治療の中で多汗症とワキガは混同されたりしますが、アポクリン汗腺はワキガの原因となる汗を出す部位で、ボトックスによる治療には効果がありません。
ワキガは汗に独特のにおいがあり、多量の汗をかくことが特徴の多汗症とは厳密には違います。

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