体脂肪は増えすぎると悪い影響をもたらしますが、少なければ少ないほうがいいというわけではありません。

体脂肪の必要性

まず体脂肪は、人間にとって必要なエネルギー源です。
人間の身体が完全な飢餓状態になった場合、その身体は生存していくために栄養分をためていこうとします。
ちなみに…口から食べ物として摂取される栄養分は、エネルギーとして消費されるもので、長い間体の中にとどまることはできません。
しかし体脂肪は効率よく身体にとどまることができます。
つまり、 たとえしばらくの間、栄養が入ってこなくても、生存できるようなしくみなのです。
そして、体脂肪は、体温の維持の役割があって、暑さ、または寒さからも守る働きをしています。
体脂肪には、身体の臓器を守るために、その温度を一定に保つ役目を持っているということです。
脂肪が少な過ぎると、温度変化に対応出来ず、体温が低下し、病気をしたり、時には人間の命を危機にさらすこともあるのです。
また、体脂肪は、ホルモン分泌を促すという役目もあり、食欲などの調節といった働きもしてくれるのです。

つまり…体脂肪は、単なるエネルギー源として蓄えられるだけでなく、生きていくために大切な働きをしているわけです。
ダイエットが必要な場合でも、正しい知識を得ずにただやせようとすることは、時には危険を伴います。
体脂肪は健康的な身体を維持していくためにも、全くないほうがいいわけではなく、自分の理想の体脂肪率を知った上で、常にチェックしていきましょう。